気になる木のこと、家のこと

身近な樹木の気になって仕方ない病害虫のこと、やっぱり家のこと

うどんこ病との繋がりは?

今日は勤務中に見つけたお洒落な花壇の植え込みに、哀れなうどんこ病状態の葉を見つけました。

一見うどんこだらけの葉。あーかわいそうに、と裏を返すと…

葉の裏を返してみると、葉の裏にオビタダシイ黒い粒&黄色い粒、白いふわふわがギッシリ。

ギョ…手を放しそうになる。白いふわふわの中に何かいる

よーく見てみると、極小サイズの虫も。すぐ隣にはちょっとサイズ感の違う虫もいる。

帰っていつもの「樹木医の手引き」を調べてみると、アブラムシコーナーに出ている雌虫と仔虫に見える。しかし、この黒、黄色の無数の粒は卵??
粒々がここまではっきりしているから、そんな気がする。

葉の裏をよく見ると、白いふわふわの中に黒い粒、黄色い粒、虫2匹

黄色…もしかすると、さび病胞子堆とか?季節的に冬越しするのにぴったりな気も。

でもこのふんわり白いまとまりは、やっぱりうどんこ病菌に見える。

ハダニとも違いそうだし…。

大体、たまたまうどんこ病菌に罹病した病徴にアブラムシが???

色々調べてみても、うどんことアブラムシの関係性はあまり記載がなく、

酢が効くとか、ニームが効くとか…

春や秋、同時期にうどんことアブラムシが付くのはあるあるな悩みだけに仕方ない。

胞子堆は似たようなものは出ては来ても、その関係はあまり見つけられず。

ヨコバイとてんぐ巣病の関係とか、ビロード病のダニとか、すす病とアブラムシとか、そういう関係性を楽しみに探していたんですが。

 

樹木医の勉強を始めてから、ルーペを持ち歩いて、何かにつけ葉の裏を見ていますが、毎回裏を返すその瞬間はドキドキ。

そして想定を超えて、度肝を抜かれる凄い状態になってます。

今日の犬散歩の時にも葉の裏を見て、飛び退き捨てそうになったものの、必死に凝視。

その写真を撮るのを忘れました。

次回は備忘録のため、載せようと思います。

 

母、たった1回でリハビリをやめるという

3年越しでようやく毎日ソファでテレビ、座ったまま生活を脱するべく
要介護認定を上げる申請をし、(要介護3へ)リハビリを週1回申し込んだ母親。

リウマチの進行に加え、認知症アルツハイマー、レビー小体を併発)の進行を
なんとか現状維持で留めたく、少しでも歩く筋肉を残そう、
人と話す機会を増やして仲間づくりしてもらいたい、
前向きに生きて欲しい…あわよくばいずれ入ることになる施設に慣れて欲しい、

というこちらの思惑で、何とか4か所も見学を重ねた結果、
本人自ら選んだのが、少しでもさっさと帰りたいという母のニーズを汲んだ、
午後から3時間で帰って来れる超ショートコースのデイケアでした。

もうそれはそれは、契約の際は、子供の卒業式(いや、卒業式でもこんな晴れやかな気分になっていなかった)かのような晴れやかな気分で判子を押した私です。

 

しかし、想定以上にそれはそんな簡単な話ではなかった。

まず母は誰も同居していないため、送り出す人がいない。
自分ひとりで玄関に行って出掛ける、というのは、この3年やったことがありません。
送り出す要員としてヘルパーさんを手配しようにも、朝晩に加え、
昼もそのために来てもらうのは、さすがに大袈裟な気もして、最初は姉が不安でキャンセルしたがる母を鼓舞して、なんとか送り出しました。

認知症あるあるなんでしょう。

やる気が無いわけでは無いが、その日が近付くにつれて、色々な不安が積もりに積もり、山盛りになって逃げだしたくなる、という感じでしょうか。

体験では、普段は家の中でしか歩かなくなった母が、マシンに乗ってみて動かしてみる、という快挙までやってのけたのに…。

翌週は一人ではいけない、あなたが一緒に来るべき、というのです。

私が一緒に行ったら、デイサービスの意味ないじゃん。
病院にケアマネさんとのやりとりに、定例ミーティングに、
その上リハビリまで一緒に行くんかい!

私は保護者か!?

不安な気持ちはわかるが、さすがにそこまで付き合えません。

私にも仕事があるんです。
子供たちはまだ高校生で家の仕事もあり、会社の仕事もあり、
まだこの先、樹木医になる夢だって(ほのかな光ながら)あるんです。

ご一緒するのは、丁重にお断りした結果、第2回目は「今日は具合が悪いので」と玄関口まで来たスタッフさんに断りを入れ、キャンセル

週1しか行かないのに、このままじゃマズい…。

しかし、予想を超え、母はついにこの憂うつ状態を脱すべく、思いついたようです。

ある日電話が鳴り、「私、やっぱりリハビリはやめるわ。」

とおっしゃるではありませんか。

やめる?1回しか行ってないのに?

しかも職場にも現場にも、次から次へと容赦ない電話攻撃。ほぼノイローゼです。

とにかく、そんな簡単に「ウン」とは言えないので、最初の何回かの電話は話をそらしたり、せめて1か月だけ通ってみては?と促したり、
何が嫌なのか改善策を探ろうと聞き出そうと頑張ってみたりと
自分なりに工夫してみました。

このままでは、既にカラスのように細く筋と骨だけになった手足は更に筋肉が無くなり、また冬がやってくれば血圧が上がり、ふらつき、不眠になり、
ストップしている睡眠薬を飲み、さらに筋弛緩作用で簡単に転びまくり、
やがて自分では歩けなくなり(今でも屋外は100%車椅子)、
24時間誰かがいなくてはトイレも行けなくなる。

→→→老人ホーム入所への最短コースまたはもしくはオムツで寝たきり生活をいとも簡単に導き入れることに。

リウマチとはいえ、まだ83。もう、なんでしょうか。

本人がそれでいいなら、いいけれど。
デイサービスですら、姨捨山みたいだと行きたがらなかったのに、
グループホームやら老人ホームなんて入る訳もなく。
そのためにも、施設慣れしておかないとまずいのに。

しかし、残念ながら認知症というのは、こういうものなのか、2歩進んだら5歩ぐらい下がるいつもの流れです。

自分で断るから、連絡先を教えて欲しい、なんで教えてくれないのか?
行きもしないのにお金を払い続けなくてはならない(ごもっとも)
といった電話が夜10時を過ぎても鳴り続け…。こっちがノイローゼになりそう。

もう我慢できず、根負けしてリハビリの電話番号を教えてしまいました。

はい、今までの苦労も水の泡です。
3年前に杖も付かずに出かけて行き、駅で人にぶつかられて転んで、
頭を打って以来、(頭を切って出血し、2か月前後で回復したもののリハビリを受け入れず)なぜか突然、悲劇のヒロインとなり、大病を患っている病人となった母。
全く自分で生活を営まなくなってしまいました。
永遠にこの朝晩ヘルパーさんとの優雅な暮らしを続けられる、と思っているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マテバシイのがんしゅ

樹木医になりたい」繋がりの仲間を通じ、日々、色々な情報が入ってきます。

今日はクロサイワイタケ科のヒメアカコブタケか?というトウネズミモチの写真。
(これは掲載できませんが)

おかげで色々と調べる機会をもらっており、本当にありがたいです。調べた結果今のところ姿かたちは似ているものの、発生相手がブナ科が多いようで…。
シイタケ栽培などで木材腐朽を起こす敵とみなされることが多いようですが、あまり研究も進んでいない様子。クロサイワイタケ科にはアカコブタケ、クロコブタケなどもあり、、色形も似てます。仲間の送ってくれた写真は、赤黒い。

最初は赤くて次第に黒くなるのがクロコブタケらしいのですが、倒木など既に死んだ細胞に着生するようで、3㎝前後。一方、ヒメアカコブタケの方は1~20㎜と、これを考えると、仲間の送ってくれた写真は近い気がします。

この仲間のグループLineは、回答が無いため、よく暗礁に乗り上げています。

それでもいいんです。本やネットを調べたり、様々な文献など調べて、うーんうーんと悩むことに意義があると感じています。(仲間に感謝です)

ということで、恩返し?したく(自分のためにも)私も何か面白い材料を見つけたくて、今日は昼休みに街を歩いていたら、街路樹にグロい塊を見つけました。

よく見る幹の癌腫(がんしゅ)らしきもの

幹のあちこちにゴツゴツな黒々とした塊。幹を見上げていくと、あちらにもこちらにも。樹高10m級のマテバシイで、今の所、元気は元気です。

でも、ふと隣の木を見たら、もっと大きな塊もあり、そちらはあられのように割れて、何分割?というぐらいゴツゴツと割れています。

周囲3~4本見て行くと、あれもこれも塊だらけ。

幹の模様のようにも見えてしまう?

あられのように盛り上がったがんしゅ。これは触ってみたい



恐らくきっとこれは癌腫(がんしゅ)でしょう。

がんしゅの原因も色々で、カエデやシラビソ(モミの仲間)等に発生する子嚢菌ネクトリア属の病害をはじめ、細菌性やキノコの仲間の担子菌類のマツのこぶ病などもあったりと…もう覚えるのも大変です。
幹だけでなく根頭がんしゅ病というのも有名ですが、こちらは根なので、今回は無視します。

話を戻すとマテバシイ、何が原因かはわかりませんが、細菌の場合は剪定痕などから侵入した最近が起因することも。

街路樹だけに、枝は何か所も払われている跡があるので、こうした所から侵入してしまうのかもしれませんね。すぐそこには水の流れがあり、わっさわっさと樹木が密集しジメっとした環境。子嚢菌類の仕業だろうか…。

ということで…結局、奴の病原菌が何なのか、結局わかっていませんが、今日はひとまず、いい情報収集ができたとします。

樹木医試験へのチャレンジと親の介護

30代になって育児の傍ら、造園やエクステリアの仕事に携わり20年弱が経ち、この業界に入ったきっかけにもなった木への憧れを何かしら形にしたいと思い始め、樹木医を目指すと周囲に公言して1年とちょっとが経ちました。

前からやろうと思えばできた?のかもしれませんが、やっぱり子供たちが小、中、高と進むのに知らん顔もできません。
勤めながらあれもこれも、という欲張りプランは憧れましたが、キャパシティ的に無理!

しかし…この決意を持って始めた時、強く感じたのが「なんでもっと早くやらなかったのかなぁ」という思い。なんせ高額で分厚い「樹木医の手引き」を買ったものの、一気に視力が落ち始めて老眼が進みまくり、裸眼ではろくに見えないありさま。
そのせいもあって、あっという間に疲れて、集中力は続かず!

 

加えて、その1年で起こった事といえば、母の介護の本格化。
仕事は介護を見越して出勤頻度の低い軽い業務にしてあったものの、アルツハイマー、レビー小体、リウマチと病気のデパートのような状態ながら、介護サービスを本人が受け入れません。
要介護の再認定、ヘルパーさん等の手配、通院の付き添いなどなど…目まぐるしく必要なものが増えます。子供の弁当、テスト対策だってまだまだあるのに、親の介護まであるんかい…とどれかチョイスして投げ出しちゃおうか!

姉妹がいて良かった、と思いつつも、それぞれにストレスを抱えながら、何もかも受け入れない母と時に喧嘩したりなだめたり…と何とかやって来ました。そして勝ち取った?要支援1→要介護3。

車椅子もヘルパーさんも訪問看護さんも、手すりの設置も1割負担でガンガン頼めるようになりました。とはいえ、ようやく…船出とは行きません。この介護のことは、認知症や介護サービスの参考に、別の機会にまた書きたいと思います。

 

でもこの年齢で諦めたら本当に終わりだなぁ、と、とにかく諦めないことだけを念頭に毎日何かしら学ぶことはやめないように、と少しずつ教本を読み進めました。

最初の1年は「樹木医の手引き」を読んでは、Googleスプレッドシートに知ったことを書き連ね、文言だけの名称などはネットで調べ、調べた画像をシートに貼り…という一見、勉強している風にまとめていましたが、予想以上にそれぞれのジャンルが深くて長くて難解で…とても手強かったです。。10数年前に受けた造園施工管理技士とは訳が違います!

それでも、こうやれば少しは頭に入るだろうと、信じて(?)まずは読まないことには話にならないぞ、と…。

ぶ厚い、深い樹木医の手引き

しかしながら、結局、受験の2週間前まで手引きを読み終えることすらできず。
この2週間で過去問に初めて取り組むというドタバタ具合。
実際やってみれば殆ど頭に入っていないことが発覚!しかしこれが良い機会で、情けないながらも、この過去問に理解した事を書き込んで行ったことが頭を整理するのに、もっとも効率的な気がしました。

最後の1週間は6割近くは獲れるようになって来て、記述も20代の頃からライター職に携わっていたことで、書くことは苦にならず、3テーマは何とか時間内に埋めることはできました。最初の1回目はもちろん、様子見で受けようと思っていたので、エイヤ!と受験しました。
エイヤといっても、受験書類の作成もそんなにパパっと書けるものではありません。
経歴書や業務経歴、勤務先の社判をもらいに前職の会社の社長に会ったり、と…あれこれと準備はそれなりに大変です。
正直、途中でこの作業だけで心折れそうになりましたが、何とか郵送、受験票を手にしました。

とはいえ、当然、資格試験はそんな甘くない。
そして、試験当日。東京農大の広い講堂には、造園会社らしき方々、職人さん、コンサル系?風な雰囲気の人で埋め尽くされ、あーこれは場違いだなぁと感じつつも着席。

前のおじさま、隣の女性、専門職らしき方々の開く熱心に作られたノートを見るにつけ、勉強不足でここに座ってしまったことを恥ずかしく感じました!

さっそく配布された内容は、予想通り、全くわからないものから、あーどっかで見たな、うる覚えで理解していなかったなぁ…というものばかり。
きちんと習得されていた?らしき方はサッサと試験を終え、部屋を出て行きました。

記述は何となく予想していたテーマが出題され、何とか埋められてホッとしたものの、周囲の人もしっかり埋めていて、準備不足な人などいないんだなぁ、と実感。

クタクタになって帰りました。

夏が終わり、送られてきた結果は、予想通り不合格の3文字!

その後、大勢を取り直してスケジュールを立てよう…と思っていた矢先、見事にコロナに感染。意外なほどに重篤化し、夏の疲れと相まって長々咳と疲れを引きずり、やる気がダウン。

やっとこさ、涼しくなり、少しずつ手引きを見直しつつ、日々、街中を歩きながら食われた葉や不思議な病斑などを見つけては、ルーペを片手に病徴とにらめっこしたり、ネットで調べてを繰り返し、やっぱりこの勉強は何年かかっても身に付けたいし、守りたい身近な自然のためにも、やりたいなと思い直してます。

年齢的に仕事として携わるのはいいや、と思いつつあり、気長にやろうとを上げるためのツールとして、日々の気づきを徒然に書き連ねつつ、多くの方と共有できれば、と思っています。